車椅子から歩行器へ――筋力低下から歩行可能となった症例

小さな挑戦の積み重ねが、再び歩く力へつながる

経過

  • 診断名:慢性腎臓病
  • 主訴:足に力が入らない、歩けない
  • ご本人の希望:姿勢を良くして立ちたい/歩けるようになりたい

Before(2025年4月:開始時)

Before

前傾姿勢が顕著(体幹の伸展が困難)
歩行困難(立ち上がることがやっとの状態)

  • 柔軟性:股関節外旋で痛みがあり、足関節の背屈が困難
  • 筋力:下肢の筋力は全体的に低下が見られる(特に膝関節、股関節周囲筋)
  • 立ち上がり動作:手すりを持ちながらであれば可能。立位姿勢まで10秒程を要する。後方への重心が顕著で足趾で床を噛めない。手すりが無ければ立ち上がり不可。
  • 歩行:不可能

(2025年8月:4か月後)

After

  • 柔軟性:股関節外旋の痛みが減少し、可動性が向上
  • 筋力:体重を支えられるまでに向上
  • 立ち上がり動作:手すりなしで5秒以内に立ち上がり、安定して立位保持可能
  • 歩行:歩行器や手引き歩行にて20m歩行可能

体幹の伸展を維持が可能となり、立位姿勢安定し、歩行器での歩行可能となった。(手引き歩行にてお部屋から約20m可能)

改善へ向けた具体的なアプローチ

下肢筋力の低下に対して
→介⼊の中で座位や⽴位での下肢トレーニングを実施。また、筋⼒を使いやすくする
ためにベッド上でのストレッチを⾏って柔軟性の向上も図った後に実施。
→⽴ち座り動作を実施し、お尻や太もも周りの筋⼒の強化を図る。
→座位トレーニングをセルフトレーニングとして⾏っていただくように位伝えする。

立位保持の姿勢不良に対して
→座位での体幹筋トレーニングを実施。反復練習を⾏いながら⾃分の今までの姿勢と
の違いを学習していただきながら改善を図る。
→⽴位姿勢をとる時に姿勢をまっすぐにするように細かいポイントをお伝えしながら
意識していただく。

バランス低下に対して
→⽴位での⾜踏み運動を⾏うなど歩⾏に近いトレーニングによって抗重⼒運動を促
す。また、右下肢への感覚⼊⼒を図りながら、⽴位での運動を実施。

足指が浮きやすいことに対して
足底への感覚入力で接地感覚を改善

リハビリが生んだ成果

  • 下肢・体幹の筋力トレーニングにより足に力が入りやすくなり、立ち上がり動作の安定や⽴位姿勢の改善へつながった
  • 筋出力の改善で以前よりも⼒の抜けるような感覚が減少し、手すりなしでの立ち上がりが可能
  • 8⽉に⼊ってからは、徐々に歩⾏能⼒も向上しており、現在では歩⾏器での歩⾏も可能に

今後の方針

現状の課題は「筋力低下」「バランス機能の不足」「歩行耐久性の低さ」です。
下肢筋⼒トレーニングを⾏う事は、筋⼒向上の他にバランスの向上にもつながっていく為、引き続き実施してまいります。また、セルフトレーニングを⾏うことによって、リハビリの時間だけの場合よりも筋⼒がつきやすくなるため、引き続きお伝えしながら介⼊してまいります。

患者様の一番の希望である「歩けるようになりたい」に応えるべく、まずは食堂までの自立歩行を目指して取り組んでまいります。

理学療法士が伴走するメディカルフィットネスの強み

今回の事例のように、医学的知見に基づいたプログラム設計と継続的な伴走によって、患者様は短期間で大きな機能回復を実現されています。
Produceは、フィットネスだけでなく「リハビリの延長線上」としてご利用いただけるのが特徴です。

「もう歩けないかもしれない…」そんな思いを抱える方にこそ、私たち理学療法士が寄り添い、生活の質を取り戻すサポートを続けてまいります。

メディカルフィットネスジムProduce
訪問リハビリ事業

  • リハビリ ー 個別/集団
  • 福祉用具 ー レンタル/販売
  • 身体機能の維持、改善が必要な方へのリハビリ(オペ後も可)
  • 機能訓練以外に屋外歩行など様々対応可能
  • 介助量の緩和や、転倒防止の福祉用具の選定と最短の納品

ぜひお気軽にご相談ください!

担当:訪問事業部 横田