皆様、こんにちは。
吉祥寺唯一の自費リハビリテーションを行うメディカルフィットネスProduceです!
本日のテーマは『脳梗塞の再発率と致死率』についてです。
厚生労働省から発表されている平成30年の死亡率のデータでは、悪性新生物(がん)、心疾患、老衰に次いで、脳血管疾患はなんと第4位という結果です。
「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」を総称し、脳血管疾患あるいは脳卒中と呼んでおり、脳血管疾患の死亡率は第4位ですが主に生活習慣病が原因となることが多く、一度発症した後もその後の過ごし方によっては再発するリスクが高く、後遺症も残りやすいというとても厄介な病気です。
今回は、最も再発率の高い「脳梗塞」に着目し、再発率や致死率、予防するためにできることは何か?一緒に考えていきましょう!
Produceにお越しのお客様・患者様よりよくお話を聞く
- 『脳梗塞はなぜ再発してしまうのか?』
- 『脳梗塞になったら気をつけるべき事はなにか?』
- 『脳梗塞の再発・悪化を防ぐにはどうすればいいのか?』
これらの悩みに対してお答えしていきたいと思います。
目次
・脳梗塞とはどんな病気?
・脳梗塞に再発率はどれくらい?
・再発するとどうなっていく?
・再発した場合の致死率は?
・再発予防のためにできること
それでは解説していきます!
脳梗塞とはどんな病気?
今回は脳梗塞の死亡率が高いことから脳梗塞に着目しました。
厚生労働省より発表されているデータによりますと、死因別の割合として、くも膜下出血は9.7%、脳出血は26.6%、脳梗塞は48.6%と脳梗塞の死亡率は圧倒的に高いのです。
そんな脳梗塞は「脳梗塞」と一括りにされがちですが、原因によって種類が分けられます。
簡単に整理しておきましょう!
①ラクナ梗塞
脳の細い動脈に血栓が詰まってしまうこと。小さい損傷であるため、症状は比較的軽いことが多い。
②アテローム血栓性脳梗塞
動脈硬化が原因で太い動脈が狭まってしまい、血管が徐々に詰まってしまうこと。
③心原性脳塞栓
心房細動など不整脈が原因で心臓に血栓ができてしまい、その血栓が脳の血管に運ばれて、詰まってしまうこと。
脳梗塞に再発率はどれくらい?
基礎疾患として心房細動という不整脈のある方、脳の大血管(内頸動脈、中大脳動脈、脳底動脈など)に狭窄や閉塞のある方、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの複数の基礎疾患をもっている方はより再発率が高くなります。
発症から1年以内に再発した割合を1年再発率、5年以内に再発した割合を5年再発率と言います。
脳梗塞の1年再発率は10%と言われており、10人に1人が脳梗塞を再発する可能性があるということです。また5年発症率は約35%、10年発症率は約50%の人が再発するといわれています。
再発するとどうなっていく?
脳梗塞の後遺症は、半身が自由に動かなくなる運動麻痺、いいたい言葉が出てこない言語障害など目に見える障害だけではありません。二つのことが同時に行えない注意障害、自分で計画を立てて予定を遂行することができない遂行機能障害といった目に見えない症状を総称した高次脳機能障害が起こります。どれが起きても日常生活に支障をきたします。
脳梗塞再発を繰り返すことで後遺症が悪化、あるいは後遺症が増えていき歩行や食事、更衣、整容、トイレ、入浴など日常生活動作により多くの介助が必要となる場合が多くなってしまいます。
再発した場合の致死率は?
「脳卒中(うち約 9 割が脳梗塞)44.0%、 循環器系の疾患 15.7%、呼吸器系疾患13.5%で、これら3 疾患が主要死因の73.2%を占めている。
脳梗塞では脳梗塞自体が死因になる症例は50%未満で、むしろ循環器系の疾患や呼吸器系の疾患による死亡が、くも膜下出血や脳出血と比較して多かった。」という研究もあり、脳梗塞自体が死に繋がるというよりは、脳梗塞の原因となる心疾患や、脳梗塞後の後遺症が原因で亡くなってしまう人が多いと考えられる。
再発予防のためにできること
血液の健康状態・薬物管理・生活習慣病・適度な運動を気をつけることがとても大切です!!!
《血栓の管理》
・抗血栓療法
脳梗塞の原因である血栓をできにくくする治療。
脳梗塞のタイプにより、治療方法が変わる。
・外科的治療
手術により血流を改善し、血栓をできにくくする治療。
《危険因子の管理》
・薬での管理
脳梗塞の原因である、高血圧を治療するための薬
・生活習慣病の改善
禁煙、食事の管理(栄養バランス、水分量)、睡眠など
・運動習慣をつける
食事とともに、運動習慣をつけることで、とりすぎたエネルギーを消費し、生活習慣病の予防、改善を図る
まとめ
・脳血管障害の中でも、特に脳梗塞は再発率が高い。
・脳梗塞の中でも、心原性脳塞栓が最も致死率が高い。
・脳梗塞の予防は、薬、食事、運動を全て行い、生活習慣病を改善させることが重要。
脳梗塞は発症すると怖い病気ですが、その対策を知っておけば怖いものはありません。
脳梗塞の予防は生活習慣病の改善から!電車やタクシーに乗らず、一駅歩いてみる、休みの日は近所の公園を散歩する、入浴後にストレッチするなど日常生活のちょっとしたことから始めてみるのもいいかもしれません。
Produceでは、病気の予防に向けた身体作りをお手伝いだけでなく、脳血管障害の方に対する身体の治療や運動指導も行っています^^
新しい環境で、新しいことを始めることは、身体がよくなるきっかけになるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました(^_^)☆
参考文献
1)厚生労働省:平成30年(2018)人口動態統計月報年計
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai18/dl/h10.pdfより2020年5月3日検索
2)厚生労働省:第7表平成30年(2018)死因簡単分類別にみた性別死亡数・死亡率(人口10万対)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei18/dl/11_h7.pdfより2020年5月3日検索
3)Hata J, et al.:Ten year recurrence after first ever stroke in a Japanese community: the Hisayama study. J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2005; 76(3): 368-72.
4)脳卒中患者の生命予後と死因の 5 年間にわたる観察研究: 栃木県の調査結果とアメリカの報告との比較
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jstroke/32/6/32_6_572/_pdfより2020年5月3日検索
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