日常生活を変える一歩。成功事例で見る歩行サポートの力
①立ち上がり動作ビフォアアフター
◯Before
◯After
②歩行
◯Before
◯After
■介入経過
主訴
- 3年前から少しずつ左側の股関節周囲に疼痛出現(変形性股関節症疑い)
- 日によって痛みの場所、強さが違って現れる
- 肩こり(若い時から現在に至るまで、常時)
開始当初2024.10月(Before)
- 筋力:左股関節屈曲が困難(座った状態でもも上げができない)
- 動域:左股関節屈曲の制限あり(純粋な股関節屈曲できず外旋を伴う/外側に流れる)
- 疼痛:立ち上がり動作時に左股関節周囲に痛みが出る。日によって痛みの場所と程度が違うため、歩行や立ち上がりが大変
- 筋緊張:全身の筋緊張入りやすく動作時に呼吸が止まってしまう
- 立ち上がり:重心が右側に流れる為、左足の指先が浮いてしまう
- 片脚立位:右が8秒、左が0秒保持可能
- 歩行:左足への荷重時に体が左へ流れてしまう、股関節を外旋させながら曲げる
途中経過2024.12月(After)
- 筋力:ほぼ変化なしだが、立ち上がる際に手で押し上げなくても離殿可能
- 可動域:外旋を伴わずに左股関節100°まで屈曲可能
- 疼痛:立ち上がりの痛みほとんどなし。日中はたまに気になる程度の痛みが現れる時がある
- 筋緊張:全身の筋緊張は見られるが、開始当初より緊張の低下が見られる
- 立ち上がり:重心が右に流れることなく立ち上がり可能。足の指先浮かずに立ち上がり可能
- 片脚立位:右が12秒、左が5秒保持可能(+5秒↑)
- 歩行:両側の下肢に体重をかけて歩行可能
改善点(症状改善へ繋がった点)
- 左股関節の屈曲可動域の改善
- 左股関節痛の軽減
- 左下肢への荷重感覚の向上
■現在までのリハビリ経過
開始時から取り組んだこと
- 腸腰筋(足を引き上げるための筋肉)の筋力低下に対して
→座位や立位での下肢の筋力トレーニングを実施。また、横隔膜の活動量の低下によって腸腰筋が使いづらい状況となっているため、横隔膜の機能トレーニングによる機能改善を図る - バランスの低下に対して
→体幹筋トレーニングによる体幹の安定性の向上を図る - 体の真っ直ぐなイメージが崩れてしまっている事による立ち上がり動作の不安定性に対して
→鏡を使って正しい体の位置に修正した上での立ち上がり動作の反復練習を実施 - 足関節の固さに対して
→ストレッチ、リリースなど軟部組織の滑走性の向上を図る - 足の指先が浮きやすいことに対して
→足底への感覚入力を図る
現在までのリハビリ経過
<開始時から取り組んだこと>
- 腸腰筋(足を引き上げるための筋肉)の筋力低下に対して
→座位や立位での下肢の筋力トレーニングを実施。また、横隔膜の活動量の低下によって腸腰筋が使いづらい状況となっているため、横隔膜の機能トレーニングによる機能改善を図る - バランスの低下に対して
→体幹筋トレーニングによる体幹の安定性の向上を図る - 体の真っ直ぐなイメージが崩れてしまっている事による立ち上がり動作の不安定性に対して
→鏡を使って正しい体の位置に修正した上での立ち上がり動作の反復練習を実施 - 足関節の固さに対して
→ストレッチ、リリースなど軟部組織の滑走性の向上を図る - 足の指先が浮きやすいことに対して
→足底への感覚入力を図る
できるようになったこと
腹式呼吸による横隔膜の機能改善トレーニングによって、腸腰筋が働きやすくなり、その事が結果として股関節の痛みの減少につながったことが考えられます。また、腸腰筋が働きやすくなったことは立ち上がり動作や歩行動作での安定性の向上にもつながっており、特に立ち上がり動作では手で座面を押し出す事なくまっすぐ立ち上がることが可能となっております。
今後の介入について
現在の問題点として、腸腰筋の筋力低下は変わらず、他にバランス能力の低下、股関節後方への疼痛の残存が挙げられております。下肢筋力トレーニングを行う事は、筋力向上の他に股関節後方の疼痛の改善にもつながっていくため、引き続き実施してまいります。また筋力トレーニングに加えて筋力を発揮しやすい状況を作ることも必要なため、横隔膜のトレーニングや他関節の可動域改善も図りながら、更なる立位や歩行の安定性獲得に繋げていきたいと考えております。ご自宅でもできるようなトレーニングも指導しているため、ご本人の意欲を最大限に活かしながら今後も介入を続けてまいります。
メディカルフィットネスジムProduce
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訪問事業部 近藤・横田
吉祥寺にあるメディカルフィットネスジム Produce-プロデュース-
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